「もっともらしさ」にはまる落とし穴【バイアスと判断のヒューリスティック】

ダニエル・カーネマン
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こんばんは!

今回は「「もっともらしさ」にはまる落とし穴【バイアスと判断のヒューリスティック】」です。

 

「真実ポイ説明に騙される」
「周りの意見に流されやすい」

そんなもっともらしい意見に騙されやすいあなたに向けて書いた記事です。 

情報元は、
ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 」です。

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もっともらしさの落とし穴

 

あなたは次に紹介する「田村さん」の特徴を聴いて①と②どちらが正しいと思いますか?

「田村さん」の特徴
・他人と接するよりも一人を好む
・小学生のころから読書が好き
・友達は数えるほどしかいない

上記の特徴を踏まえた上で

①「田村さん」は図書館の司書として働いている

②「田村さん」は営業職である。

 

あなたは「田村さん」に当てはまるものとして
①と②どちらが当てはまると思いますか?

 

多くの人は①と答えるはずです。


なぜなら、一人が好きなら営業職という人と接する職業につかない。
そして、本が好きという点で図書館勤務をしていてもおかしくないはずと。

 

しかし、「田村さん」が図書館で働いているのは正しいのでしょうか?

既にお気づきの方もいるかもしれませんが
世の中(日本)で考えると

図書館の司書よりも営業職の方が割合的には遥かに多いんです。

そもそも営業職の求人はどこでも見ると思いますが図書館の司書の求人なんて見たことある人の方が珍しいのではないのでしょうか?

 

このように、人間は与えられたヒントに飛び付き
自分が1番簡単に納得できる答えに飛び付いてしまいます。

これを、【判断のヒューリスティック】といいます。

詳しくは、利用可能性を重視する。
まぁ今回の「田村さん」のように目の前にある特徴だけで判断し、
どれだけその職業に就いているもしくは人工がいるなどの
簡単に手に入らない可能性を排除して考える

ことが起きてしまいます。

判断のヒューリスティックの怖い点

 

判断のヒューリスティックに踊らされるのは一見バカなように見えますが、


人間が余計な労力を使わずに判断できるように
進化した結果なんです。

 

しかし、判断のヒューリスティックに頼りすぎると恐ろしいこともあります。

それは、あなたの周りに成功している人しか目に入らないと
自分も同じ方法で成功できると思い込んでしまうことです。

 

例えば、
友人が宝くじで1等を当てたから自分にもチャンスがある。

YouTuberが成功しているので自分にもチャンスがある。

などです。

 

もちろん宝くじもYouTuberもチャンスが0ではありません。

しかし、成功できる確率は極めて低いことも確かです。

ゲーム実況などでも
1~2年活動してようやく収益化できる人も珍しくありません。

判断のヒューリスティックに陥ると
自分の都合が良いことにしか目が行かずに
その他の可能性を無視してしまいます。

あなたも判断のヒューリスティックに陥りそうになれば、
是非今回の記事の内容を思い出してみてください。

 

そして、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」では
人間がいかに意志決定するのかを教えてくれる面白い本なので
あなたの意志決定が本当に正しいのか?
合理的なのか?などをしるにはおすすめの本です。

↓にAmazonのリンクを貼っておくのでよければどうぞ

最後に

 

今回はもっともらしさ、判断のヒューリスティックについてご紹介しました。

 

私のブログでは様々な心理学などから人間の意志決定のプロセスや行動について書いてるのでよければそちらもどうぞ。

 

 

あなたが、簡単に騙されないことを願っています。

引用元情報
著者:ダニエル・カーネマン
タイトル:ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるのか?
発売年:2014年
訳者:村井章子
解説:友野典男
発行者:早川浩
発行所:株式会社早川書房

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