こんにちは!
今回は「あなたは商品の「パッケージ」や「宣伝文句」に騙されていませんか?」です。
「健康食品と書かれているのに本当は何も効果が無かった」
「残りわずかと言いながら裏に在庫を隠しているのをしらずに買った」
など見たモノに騙されてしまうあなたに向けて書いた記事です。
今回は「ヒューリスティック」の話です。
知っている情報に惑わされる
あなたは健康に気を使っているとしたら次の商品のうちどちらを購入しますか?
①キャラクターの絵が描いてあり砂糖がふんだんに入っているように見えるシリアル
②100%自然食品と書かれているシリアル
さぁあなたはどちらのシリアルを購入しますか?
健康に気を使っていると考えるほど②の100%自然食品とか書かれているシリアルを選びます。
しかし、多くの人は気づかない落とし穴たがあります。
実は100%自然食品と書かれているシリアルの方が健康に悪かったのです。
これは、アメリカで実際にあった事例で
100%ナチュラルと書かれているシリアルの方が健康に良さそうに見えて
飽和脂肪の含有量が多かったのです。
100%ナチュラルのシリアルの1カップの脂肪分は
脂っこいスペアリブを半分平らげるだけの脂肪分が含まれていました。
もちろん、全ての健康食品がダメというわけではありません。
大切なのは、あなたの判断は書いてある文字やパッケージに簡単に騙されてしまうということです。
専門的な用語でいうと「ヒューリスティック」と言います。
「ヒューリスティック」とは難題を解く際に使われる簡単な手がかりを指します。
シリアル問題での「ヒューリスティック」はどんなことが起きたのか?
それはあなたの頭の中に100%自然食品=健康に良い
という「ヒューリスティック」が使用されたからです。
今回はキャラクター絵のシリアルと100%自然食品のシリアルで比較してみましたが
実際にスーパーなどに行くと10種類は超えるシリアルが存在します。
あなたは10種類全部の商品情報を確認する暇もないでしょう。
しかし、健康に良いシリアルを選びたいとき目に留まるのが
「自然食品」と書かれたシリアルのはずです。
逆に日朝に出てくるキャラクターの絵が描いてあるだけで
子供向けの砂糖などの量が多めに入っていると考えてしまうはずです。
それが、事実でも事実ではなくても。
さて、あなたに質問します。
あなたが○○の効果を期待して使用している商品にあなたの期待を実現できる効果が本当にありますか?
あると答えた根拠は何かありますか?
最近では、育毛剤など「○○の研究で効果が実証されています。」
という宣伝文句で効果があると消費者に信じ込ませようとしていますが
掲載されている論文を読むと育毛ではなくただの頭皮に関する研究で
育毛効果を実証するものではなかったりしますよね
現代の我々がどのように説得すれば信じるのかを
頭の良い広告主や営業マンは心得ています。
もし、あなたが誰かに騙されてしまうのが嫌なのであれば
A.プラトカニス/E.アロンソンが書いた「プロパガンダ 広告・政治宣伝のからくりを見抜く」を読むことをお勧めします。
↓にAmazonのリンクを貼っておくので誰かに騙される前に一度読んでみてください。
最後に
今回は「ヒューリスティック」をご紹介しました。
人間って本当に騙されやすいし
本人が騙されて損をしているのにすら気づかない場合も多く存在します。
なんせ、
10%の確率で失敗する手術を受けますか?
と聞かれたら断るのに
90%の確率で成功する手術を受けますか?
と聞かれたら承諾する
同じ内容なのに聴き方を変えるだけで人間はコロッと考えを変えてしまします。
私の過去の記事では人がどんな行動をしているのか?
本人も意識していないような無意識の行動の決定なんかも書いているので
気になる方は↓のリンクを貼っておくのでどうぞ
あなたが正常な判断を下せることを願っています。
引用元情報
著者:A.プラトカニス/E.アロンソン
タイトル:プロパガンダ 広告。政治宣伝のからくりを見抜く
発売年:1998年
訳者:社会行動研究会
発行者柴田敏樹
発行所:株式会社誠信書房
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