なぜテレビ番組・特にお笑い番組で【偽物の笑い声】を入れてしまうのか?

ロバート・Bチャルディーニ
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こんにちは!

今回は、「なぜテレビ番組・特にお笑い番組で【偽物の笑い声】を入れてしまうのか?」です。

「面白くないのに笑い声が入るのが腑に落ちない」
「なんで笑い声を入れるのか意味がわからない」
そんなテレビ番組と笑い声の関係を知らないあなたに向けて書いた記事です。

 

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なぜ作り物とわかっている笑い声を入れるのか?

 

あなたは、テレビ番組やお笑い番組に必ず入ってくる
「偽物の笑い声」をどう感じますか?

 

多くの人は、自分と違うタイミングで「笑う」ことに対して不快感を覚えたり
「偽物の笑い声」に飽き飽きしています。

 

しかし、テレビ番組の制作陣もバカではないはずです。
なのになぜ、視聴者が違和感を感じる「偽物の笑い声」をわざわざ入れてしまうのか?

 

それは、ある特定の状況では多くの人が行ている行動が正しいと錯覚してしまうからです。
専門的用語でいえば「社会的証明の原理」と言います。

 

この「社会的証明の原理」がお笑い番組の「偽物の笑い声」とどう関係するのか?

それは、「偽物の笑い声」であっても多くの人が笑っているから
この芸人は面白だなとあなたに思わせることができます。

 

あなたは、面白くないのに「笑い」を取れている芸人を見て
「なんでみんなはこんな芸人が好きなのか?」
と思ったことはありませんか?

この時点であなたは「社会的証明の原理」にハマっています。

 

「偽物の笑い声」が無ければ
あなたは、ただの面白くない芸人だととらえます。

しかし、「偽物の笑い声」があれば
あなたにとっては面白くないのに、他の人には面白いと思われている芸人だと捉えます。

 

「偽物の笑い声」があるのと無いのでは全く別の感じ方になりますし、
あなたが面白くないと思っていても、あなたの頭には人気な芸人として映ります。

そして、あなたが芸人を少しでも好きになるタイミングがあれば面白いと思ってしまうでしょう。

 

逆に、全く面白くない&他の人からも評価が無い状態であれば
あなたは一度面白くないという烙印を押したのだから
少し好きなところが出てきても面白くない芸人は変わらず面白くない芸人として終わります。

 

 

「社会的証明の原理」はあなたの心理的行動(無意識)に働きかけます。
あなたの日常生活中で「社会的証明の原理」によって騙されていることが他にもありませんか?

 

東京の人は冷たいといわれるのも「社会的証明の原理」が原因?

 

よく、大阪の人は人情が熱いが東京の人は冷たいという話を聞きます。

正直、大阪に住んでいても人情が熱いと感じることは少ないですし
東京の人は他の人が言うほど特別に冷たいとも感じません。

 

ではなぜ東京の人だけ冷たいと言われているのか?

 

例えば、東京の街中であなたが倒れたとします。

しかし、街を歩く多くの人はあなたを無視して自分の予定を遂行しようとします。

あなたは倒れたまま多くの人はあなたを無視します。

そして、本当のお人好しが来るまであなたは倒れたままになるでしょう。

 

上記の例を見ると東京の人はやっぱり冷たいと思われるかもしれませんが、

東京の人が冷たいのではなく「社会的証明の原理」が働いているからなんです。

 

視点をあなたではなく街を歩く人の視点に変えてみると、
100人以上が歩いている道で人が倒れている。
しかし、多くの人があなたを助けないということは
「この状況であなたを助ける必要が無い。なぜなら多くの人があなたを助けないから」

という考えに陥ります。

 

つまり他の人が助けないから自分も助ける必要がない。

助けが必要なら他の人がとっくに助けている。

そんな風に思ってしまいます。

 

逆に人が少ない地域では
倒れている人を発見した時にその場には
発見者当人しかいない可能性が高いです。

自分が見捨てればその人は助からないと感じ
倒れている人を助けます。

これが地方の人は人情が熱いと言われることにつながります。

 

つまり東京の人が冷たいと言われるのは
多くの人がお互いに助けようと考えても
誰も助けないのなら自分も助けなくていいか
という「社会的証明の原理」多くの人に合わせる行動をとるからです。

 

あなたが、人通りが多い中で困っている人を見つけたら助けることができますか?

 

最後に

 

今回は、「社会的証明の原理」についてご紹介しました。

「社会的証明の原理」以外にも、
「希少性」「一貫性」「返報性」など
言葉は知っているのに騙される可能性が非常に高い心理テクニックがあります。

買い物で余計な出費を重ねたり、
悪意のある人に仕事を押し付けられたり
などなど上記の心理テクニックを知り使ってくる人は多いです。

そんなあなたが騙されて後悔しないためにも
記事を書くにあたり引用させていただいた
ロバート・B・チャルディーニの「影響力の武器」はおすすめの本です。

↓にAmazonのリンクを貼っておくので誰かに騙され取り返しがつかなくなる前に読むことをおすすめします。

 

 

そしてロバート・B・チャルディーニの「影響力の武器」に関しては
過去記事もいくつか書いてるので↓のリンクをから読んでみてください


騙されない力を身に着ける「影響力の武器」に関する記事一覧

 

あなたが、あなたの意思決定に従えるようになることを願っています。

 

著者:ロバート・B・チャルディーニ
書籍名:影響力の武器 [第三版]
発売年:2014年
訳者:社会行動研究会
発行者:柴田敏樹
印刷者:日岐浩和
印刷所:株式会社誠信書房

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