こんにちは!
今回は、ジョン・ブロックマンが編集した「天才科学者はこう考える」より
オックスフォード大学の元進化動物学者のリチャード・ドーキンスが書いた「なぜアメリカ人の半分が幽霊を信じるのか」からご紹介します。
「天才科学者はこう考える」では「進化論」「素粒子物理学」「情報科学」「心理学」「行動経済学」等々各分野の専門家が独自の視点から考える世界を知ることができます。
人間は特別な存在ではない、や人間は日々実験しながら生きている(あなたも)等々読み切りコラム形式で書かれているので、天才の思考や考え方を知りたいのなら是非読んでみて下さい。
批判的な物の考え方が不足している
「なぜアメリカ人の半分が幽霊を信じているのか」を書いたリチャード・ドーキンスアメリカ人の半分が幽霊を信じている理由として2つ挙げています。
1つ目は「彼らが愚かだからだ」
2つ目は「批判的に物事を考える訓練が不足しているということはあり得る」
1つ目の「彼らが愚かだからだ」については触れてもしょうが無いのでスルーしますね。
肝心なのは2つ目の「批判的に物事を考える訓練が不足しているということはあり得る」の方です。
批判的に考えると聞いて、SNSでアンチや人を貶す人が多い世の中なので批判的に考える人は多いのではと思うかもしれませんが根拠も何もない批判では意味がありません。
あなたは、病院で医師の診断や治療に対して異議を唱えることができますか?
テレビで見から等安直な理由ではなく、〇〇の成分が~や〇〇は〇〇に対しては不適切で過去にも似た結果が出ているので~等医師にもう一度考え直す余地を与えるほど批判的に物事を考えることができますか?
難しですよね。
特に専門分野の話になると、医師という肩書を信じ身を任せるしか方法は無いでしょう。
仮に、独学で勉強を行ったとして成果が出るころには別の見解が出ているかもしれませんし。
今回の大切なポイントは、単に批判的に物事を考えるだけなら誰でもできます。
ただし、確かな証拠だけを元に考える訓練ができていない点です。
では、確かな証拠だけを元に考える訓練はどのようにすればいいのか?
それは、「二重盲検対照実験」の考え方を取り入れることです。
「二重盲検対照実験」って具体的にはどんな方法?
「二重盲検対照実験」の効果は?
と気になる方が居るかと思いますが、今回はここまでです。
「二重盲検対照実験」について気になった方は是非ご自身で調べて下さい。
批判的な物事を考える力は、人から言われたことを鵜吞みにするだけでなく自分で調べ考える能力も必要になります。
もちろん、本から得た情報であっても必ず正解が書いているわけではありません。
科学的に根拠のある話であっても後々否定されるかも知れません。
なので、あなたが信じたいと思う情報に出会った時は逆にその情報が否定されている情報も集めてみて下さい。
そこからお互いの情報を見て検討したうえでどちらを信じるか決めて下さい。
それが、批判的に物事を考える一歩になります。
最後に
今回は世界中の約半数以上の人が幽霊を人事ている理由として、批判的に物事を考える力が不足していることが原因でした。
批判的に物事を考える力が減少すると、テレビの報道やネットニュース・Twitterの書き込みでさえ真実だと思い込み騙されてしまいます。
厄介なことに、人間は嘘の情報でも一度信じ込むと中々その嘘を嘘と見抜けなくなります。
自分を正当化する情報だけ集めて否定する情報を見ないようにしてしまうことが原因です。
頭でっかちで頑固な思考に陥る前に批判的に物事を考える力を身に付け
あなた自身で正確な情報を取捨選択できるようになってください。
ちなみに、「天才科学者はこう考える」では151人が様々な視点から何を見て何を考えているのかを知ることができるので人の気持ちになって考える時にも役に立つかもしれませんね。

天才科学者はこう考える 読むだけで頭がよくなる151の視点 [ ジョン・ブロックマン ]
引用元情報
編者:ジョン・ブロックマン
訳者:夏目大 花塚恵
発行年:2020年
発行所:ダイヤモンド社
装丁デザイン:竹内雄二
装丁画像:Paul Campbelll/iStock
本文・図版デザイン・DTP:松好那名
製作進行:ダイヤモンド・グラフィック社
印刷:信毎書籍印刷(本文)・新藤慶昌堂(カバー)
製本:川島製本所
編集協力:野口孝之
編集担当:上村晃大
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