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人間が【矛盾】した行動をする理由

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天才科学者はこう考える アイデア
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こんにちは!
今回は、人間が矛盾した行動を取する理由について紹介します。

「あいつ恋人の前だと性格かわるよね」
「あの人、普段は内気なのに人前で堂々としゃべれるのなんでだろう?」

この記事はそんな疑問を持っているあなたに向けたものです。

 

この記事を書くもとになった本は
ジョン・ブロックマンが編集した「天才科学者はこう考える」の中で紹介された
ダグラス・T・ケンリックが書いた「イタリアに行くと身振り手振りが大げさになる」です。

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全ての人間が多重人格者である

  

なぜ人間は矛盾した行動をとるのか?

その答えは、自分の頭の中に多数の自分が存在しそれぞれの役割が異なっているからです。

「ダイエットをしたい、けど甘いものも食べたい」
「お金は欲しいけど働きたくはない」

こんな考えあなたも持っていませんか?

やりたいことと相反する気持ち、それこそが自分の中にいる自分です。

 

マーティンデールの理論

 

自分の頭の中にたくさんの自分がいる。
この理論を提唱したのが、

認知科学者のコリン・マーティンデールの「マーティンデールの理論」です。

「マーティンデールの理論」は、
個々の人間のなかに何人もの違った自分が同居していると考え、「選択的注意」「側方抑制」「状況依存記憶」「認知断絶」などいくつかの基本的要素から成り立っています。

 

「マーティンデールの理論」を簡単に説明すると
「のび太をいじめるジャイアンが映画では良いジャイアンになる」
「ベジータが悟空をNo1だと認める」
「恋人が居るのに浮気する」

こんな矛盾を「マーティンデールの理論」と理解してもらえれば大丈夫です。

 

複数の自分が居るのメリット・デメリット

  

人間が矛盾した行動をとる理由として「マーティンデールの理論」を紹介しました。

この記事を読んで
「複数の自分が居るのは悪いことだ」
「悪いことを考える自分は排除しないといけない」
と極論を考える人も居るかもしれないので
自分の中に複数の自分が居るメリットとデメリットを紹介します。

メリット

 

自分の中に複数の自分が居るメリットは

・危険を察知できるようになる

・条件が整えば記憶を思い出しやすくなる

・人に合わせることができる

 

「危険を察知できるようになる」では、
「側方抑制」が役に立ちます。

「側方抑制」とは
一部のニューロンが、自分の活動の妨げになりそうな他のニューロンの活動を抑制する機構です。
※「ニューロン」とは、神経を構成する細胞で刺激を受けて興奮し、その刺激を他の細胞に伝達する神経細胞です。

 

なぜ「側方抑制」が危険察知の役に立つのか?

それは、必要な情報を絞り込むことができるからです

もしあなたの目の前に大きな穴があったら避けて通りますよね。

なぜ穴を避けて通るのか、それは穴に落ちたら危ないと知ってるから。

だから、穴=危険という信号を脳は発信します。

脳が発信した危険という信号を元にあなたは穴に注意し他の周りの景色が一時的に気にならなくなります。

危険と感じることに集中できるこれが、「側方抑制」のメリットです。

  

「条件が整えば記憶を思い出しやすくなる」では
「状況依存記憶」が役に立ちます。

「状況依存記憶」とは
入ってきた情報をそのときの状況に結びつけて記憶する機能です。

 

なぜ「状況依存記憶」が記憶を思い出すのに役に立つのか?

それは、1度体験した状況と似た状況を体験すると以前の記憶が連想されるからです。

「この問題進研ゼミでやったところだ」
「ドラゴンボールのストーリって大筋は毎編一緒だよね」

と感じたことないですか?

「状況依存記憶」は人の名前を思い出すことにも役に立ちます。

名前を思い出したい人と初めて会った場所か似た場所に行く。
これだけで忘れてしまった人の名前を思い出しやすくなります。

もし、知り合いだけど名前を忘れてしまった人ともう一度会う約束をした時は、
出会った時と同じ場所もしくは似た場所に行くことをお勧めします。

そうすれば、以前の記憶との結びつきが起き名前を思い出しやすくなります。

 

「人に合わせやすくなる」の解説はいりますか?
と思うぐらい単純です。

自分の中に複数の自分が居るので
相手の主張に対して反対する自分も居れば
相手の主張を肯定できる自分も居るます。

なので、人に合わせるために相手の主張を肯定する自分を引っ張りだしてきます。

方法は人それぞれですが、
相手の主張の良い点を見るようにする。
相手の立場になって考える。

など共感できる点を探すことで自然と相手に合わせる自分を引っ張りだすことができます。

人に合わせることが苦手な人は試してみて下さい。

 

デメリット

 

複数の自分が頭の中に居るデメリットはたった1つです。

それは、
「自分で決めたことを守れない」です。

「ダイエットしたいけど甘いものが食べたい」
「勉強してたはずなのにYouTubを見ている」

やるべきことがあるのに他のことをしてしう。
これがたった1つのデメリットで最強最悪のデメリットです。

 

試験前に勉強に集中できないって最悪ですよね。
ダイエットするはずがストレスで余計に食べ過ぎてしまうって最悪ですよね。

「自分を甘やかす自分なんて消えてしまえばいいのに」

と思うかもしれませんが、人間が誘惑に勝てる確率は50%しかありません。

2回に1回は誘惑に負けてしまいます。

 

「誘惑に負けたくない」
「もう1人の自分に打ち勝ちたい」
と考えてるあなたには以前紹介した記事のリンクとその記事の元になった本を載せておきます。

鈴木祐さんの「ヤバい集中力」という本で
ノーベル賞研究を応用した本で、集中力を高めるための方法が45個も紹介されています。

本の内容をチラ見したいあなたのために下に記事のリンクを貼っておきます。

読んで誘惑に打ち勝つかどうかはあなた次第ですが。

「カフェインの効果を最大化させる5つの方法」→ https://hiroki-library.com/?p=406
「本当に集中力が上がるカフェインの取り方」→ https://hiroki-library.com/?p=402
「集中力という能力は存在しない?」→ https://hiroki-library.com/?p=259
 

最後に

 

今回は、人間が矛盾した行動をとる理由として「自分の中には複数の自分んが居る」を紹介しました。

 

「天才科学者はこう考える」では今回の記事のように
151人の一流の研究者・思想家が各々の考え方をコラム形式で書いています。

1人当たり約2ページ~6ページほどの文章量で読みやすく
内容としても濃い内容になってます。

さながら、アニメやドラマの総集編のような感覚です。

それに加え「天才科学者はこう考える」は2020年3月に発行されたばかりの本です。

今を生きる天才達の考え方を知りたい方は是非読んでみて下さい。

「90%の人が自分を平均以上のドライバーだと考えている」
「「危険」は証明できても「安全」は証明できない」
「オックスフォードの学生の90%が間違えた理論クイズ」
「「確信のない結論」のほうが信頼できる理由とは」
「「因果関係」を理解できれば世界はより平和になる」
「なぜタクシー運転手の脳は成長を続けるのか」

このレベルのコラムが151記事あります。

私自身「天才科学者はこう考える」を読むことでいろいろな日常の出来事に新しい見方をくれました。

私は紹介するだけで読むか読まないかはあなたの自由ですが。

 


天才科学者はこう考える 読むだけで頭がよくなる151の視点 [ ジョン・ブロックマン ]

引用元情報
編者:ジョン・ブロックマン
訳者:夏目大 花塚恵
発行年:2020年
発行所:ダイヤモンド社
装丁デザイン:竹内雄二
装丁画像:Paul Campbelll/iStock
本文・図版デザイン・DTP:松好那名
製作進行:ダイヤモンド・グラフィック社
印刷:信毎書籍印刷(本文)・新藤慶昌堂(カバー)
製本:川島製本所
編集協力:野口孝之
編集担当:上村晃大

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