こんばんは!
今回は「大企業より中小企業の方が正直者が多い理由」です。
「人が嘘を作く環境について知りたい」
「嘘をつく心理を知りたい」
そんな不正直者の頭の中を知りたいあなたに向けて書いた記事です。
情報元は、
スティーブン・D・レヴィットの「ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探索する」です。
【社会的インセンティブ】で人は変わる
あなたは1日のうちどれぐらい嘘をつきますか?
人によって答えは様々だと思いますが、
あなたのつく嘘にはとある環境が原因になっています。
それは、周りの目です。
専門用語では【社会的インセンティブ】です。
【社会的インセンティブ】とは
文字の通り自分の行動で得られる他者からの評価です。
車も通らない、誰もいない赤信号があったとして
あなたは信号が青になるまで待ちますか?
多くの人は信号が赤のまま渡ると答えています。
なぜなら、
車が来ない&誰も見ていないからです。
仮定が、
車こない赤信号で近所の知り合いが同じ赤信号で待っている。
この状況で車は来ません。
信号を赤のまま横断しても無傷です。
さて、あなたは近所の人が見てる前で信号無視ができますか?
ほとんどの人が信号を守ると答えるはずです。
なぜなら、
近所で変な噂を立てられても困りますから。
このように
人間の行動は【社会的インセンティブ】に大きく左右されます。
大企業いる人は嘘つきがやすい!?
ここから本記事のタイトルにある
大企業人の方が嘘をつきやすいのはなぜなのか?
答えはみなさんわかりますよね?
そうです、
【社会的インセンティブ】が原因です。
といっても、大企業の場合真面目にしてる
【社会的インセンティブ】が少ないから嘘つきが増えるということです。
大企業で嘘を付く人が多いことを調べた農業経済学者のポールド・フェルドマンが行った調査(販売)があります。
方法は単純で
ベーグルをオフィス販売していました。
オフィスでは、自由にベーグルを取り
取った分だけ箱の中にお金を入れ後に回収するといった方法です。
結果はどうだったのか?
大企業の方が中小企業よりもお金の回収率が3~5%低かったようです。
このようになった原因をフェルドマンは、
大企業は多くの人がいるが路上犯罪と同じだと結論付けています。
具体的には、
大企業は人数は多いが1人1人しっかりお互いを見てるわけではない。
逆に中小企業では人数が少ない分
1人1人の行動が目につきやすいということです。
なので、ベーグルを食べたのにお金を払わない人が大企業には多かったという結論です。
もちろん例外もありまして、
大企業でも自分が尊敬する人が多い場合は
不正をすることが少なかったようです。
ようするに
どれだけ他人から見られている
【社会的インセンティブ】が働いているのかが重要になるということです。
さて、あなたの今日の行動や言動は
自分自身の行動ですか?
それとも【社会的インセンティブ】に影響された行動でしたか?
最後に
今回は社会的インセンティブについてご紹介しました。
情報元として使用した
スティーブン・D・レビィットの「ヤバい経済学」では、
経済学の根本とも言える因果関係を正しく見抜く方法を紹介してくれます。
あなたが正しく物事を把握したいのであれば↓のリンクから続きをどうぞ。
あなたが社会的インセンティブにかかわらず正直者であることを願っています。
引用元情報
タイトル:ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探検する
著者;スティーヴン・D・レヴィット&スティーヴン・J・ダブナー
訳者:望月衛
発行者;柴生田晴四
発行所:東洋経済新報社
印刷・製本:丸井工文社
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