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小さな仲間意識を持っているだけで差別が生まれる理由

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クロード・スティール
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こんにちは!

今回は、「小さな仲間意識を持っているだけで差別が生まれる理由」です。

「同じように努力しているのに平等評価されていない」
「結果は同じなのに自分の方が待遇が悪い」

など理不尽な評価を受けているあなたに向けて書いた記事です。

 

私も、人間関係が苦手で飲み会とか集まりとか色々断わっていると
無意識のうちにでも相手から不当な評価を受けています。

 

記事を書くにあたり引用させていただいた本は、
クロード・スティールの「ステレオタイプの科学」です。

無意識のうちに入りこむ心理的刷り込みの対策をしたいなら読んでおいて損はない一冊です。

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仲間意識の影響力

 

あなたは自分の仲間(友人や家族・同僚)など大切にしますか?

 

よほどのことが無い限りは自分を慕ってくれる人は大切にしますよね。

では、もう少し関係の薄い
趣味が同じだけの人と共通点が無い人どちらを大切にしますか?

 

きっと趣味が同じ人を大切にしますよね。

では、同じ靴を履いている人と違う靴を履いている人どちらを大切にしますか?

 

靴に関しては人によると答えが返ってきそうですが、

実は人間は「自分と同じ」と思う仲間意識が少しでもある方を優先する傾向にあるんです。

 

自分と似たものを好きになることや同じ趣味の人に悪い人は居ないみたいなことを
言う人もいるぐらい共通点いわるゆる「同じアイデンティティ」を持つ人を好みます。

私も見ず知らずの人と田村ゆかりさんのファンを比べるとどうしても田村ゆかりさんのファンを助けてしまいます。

 

あなたにも「同じアイデンティティ」からくる多少の影響はありありませんでしたか?

知っている人のいない空間で最初に話しかけた人を思い出すと「同じアイデンティティ」を持ってませんでしたか?

 

昔のことを思いだすのが難しければこれから意識的にあなた自身の行動を見て見て下さい。
きっと、どこかにあなたと同じアイデンティティが隠れているはずです。

 

しかし、同じアイデンティティを持っているのがそんなに悪いのか?
という声もあるかもしれませんが

同じアイデンティティがあるというだけで差別が起きる可能性が十分にあります。

一番簡単な例で言うと
小学校の給食で自分の仲の良いグループにはわからないように大盛でサービスするなどがあります。

仕事で言うなら、重要な案件を誰に回そうかと思った時に
明らかな適任は自分の部下ではない人だが、部下に重要な案件を依頼する。

 

人間は思ったよりも同じアイデンティティに無意識のうちに引っ張られているのです。

 

最小限の共通点で差別が起きるのか?

 

イメージだけでも同じアイデンティティが差別が起きる可能性を何となく
理解してもらったところで実際の研究結果を見て見ましょう。 

1969年の夏に社会心理学者のヘンリー・タジフェルが行った実験があります。

内容は、14~15歳の少年を64人を8人ずつにわけ
目視判断を調べる実験だと告げ、40個の点からなるクラスターをスクリーンに一瞬だけ映し出し、何個の点がみえたか聞きました。
※簡単に家えば一瞬で何個点が見えたのかを答える実験です。

その後少年の回答を受けヘンリータジフェルらは少年の正解数に関わらず
「多すぎる」か「少なすぎる」の二択でしかもランダムに添削を言い渡しました。

 

その後、少年はパーテンションで区切られ1人にされ
実験参加者の別の少年2人に、金銭的な報酬を与えるため点数を付けるように依頼されました。
※少年2人に同じ点数を付けることは不可能

少年2人に関する情報は、最初の実験で「多すぎる」か「少なすぎる」と言われたかだけです。

 

結果、少年が下した点数を見て見ると
少年2人ともが自分と同じ評価の場合はできるだけ同じ点数になるように点数を配分し
片方の少年だけが自分と同じ評価の場合は同じ評価の少年の点数を必ず高くした。

 

 

少年の行ったこととは言え、金銭的報酬が絡んでいるのにも関わらず
自分と同じアイデンティティ(多すぎるか少なすぎるかの評価だけ)で
明らかな差別が起きるのは怖いですね。

 

学生のころいかに教師と仲が良い人の方がより楽に大学進学や
卒業論文などこなせていたんだと思うと少し損した気分になりますね。

 

同じアイデンティティを持っていることで人を差別してしまう人を非難しても
しょうがないと諦めるしかありません。

しかし、あなたは注意してください。
同じアイデンティティに引っ張られ誤ったせんたくをするかもしれません。

取引先の決定・仕事の依頼先・仲介業者の選択などなど
あなたが選んだ相手は同じアイデンティティに引っ張られていませんか?

 

重要なのは人ではなく内容ですよ。

 

最後に

 

今回は、仲間意識が差別を生む理由をご紹介しました。

 

あなたも
「自分はそんなつもりはなかったのになぜ?」
とおもっていることがあればそれは、同じアイデンティティのせいかもしれません。

ちなみに、やり手の営業マンは同じアイデンティティを刺激してくるので注意して下さいね。

 

そして、記事を書くにあたり引用させていただいた
クロード・スティールの「ステレオタイプの科学」では、
同じアイデンティティからの差別のように無意識のうちにに刷り込まれている
思い込みによって本来の力が発揮できない!!と述べています。

もし、あなたが無意識に邪魔されているのなら読んでみるのはおすすめですよ。

 

引用元情報
タイトル:ステレオタイプの科学
著者:クロード・スティール
発売年:2020年
訳者:藤原朝子
発行人:原田英治
発行:英治出版株式会社

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