今回は、鈴木祐の「科学的な適職」よりスティーブ・ジョブズの名言である「好きを仕事にしよう！」がはたして科学的に証明されているのか明らかにしていきます。
「どの職業についたらいいのかわからない」
「次はどんな仕事をするべきかわからない」
と就職や転職・仕事について悩んでるあなたに向けて書いている記事です。
今回引用している「科学的な適職」は、4021の研究データを元に導きだされた「仕事選びが失敗する7つの大罪」「職場として最悪の8つの項目」「仕事選びで見るべき7つの徳目」等が紹介されています。
これから就職や転職を考えているあなたには是非一度読んでもらって本当にあなたに合った仕事に就いてもらえると嬉しいです。
ちなみに、前回の記事で「職場として最悪の8の項目」について書いたものがあるのでそれも合わせて読んでみて下さい。
「発表！転職を考えるべき職場とは？」→ https://hiroki-library.com/?p=134
好きを仕事にすると何が起こるのか？
あなたは今までどんな仕事をしてきましたか？
もしくは、どんな仕事に就きたいと思っていますか？
どうせ仕事をするなら自分が楽しいと思える仕事に就きたいですよね。
毎日嫌々出勤して、退勤時間まで時間を潰すそんな仕事生活は嫌ですよね。
だからと言って、「好きなこと」を仕事にしたとしても日々の幸福感は変わりません。
「科学的な適職」で書かれている「好きなことを仕事にすると本当に幸せか？」の研究についてご紹介します。
「好きなことを仕事にすると本当に幸せか？」の研究を行ったのは、ミシガン州立大学です。
研究内容は、数百を超える職業から聞き取り調査を行い仕事への考え方が幸福へどう影響しているのかを調べています。
そして、仕事の考え方に対して2つのパターンに分けました。
1つ目は、「適合派」です。
「適合派」は「好きなことを仕事にするのが幸せだ」と考えるタイプです。
2つ目は、「成長派」です。
「仕事は続けるうちに好きになるものだ」と考えるタイプです。
好きを仕事にしている「適合派」と続けるうちに仕事を好きになる「成長派」どちらが後々幸福感が高くなると思いますか？
最初から好きなことをやっている方が、後から仕事を好きになるよりもより長い間仕事に対して幸福感を感じてそうですね。
しかし、結果は
好きを仕事にしている「適合派」の幸福度は始めは高いが、
1～5年の長期スパンで見ると後から仕事を好きになる「成長派」の方が幸福度だけでなく年収やキャリアレベルも高くなっていました。
なぜ好きを仕事にしているはずの「適合派」の幸福度が後々下がっていくのか……
それは、いかに好きな仕事をしていても現実的な問題に直面します。
「経費の精算」「対人トラブル」等々大量の面倒が起きます。
もし、あなたが部活をしていたなら思い当たる節があるのではないですか？
どんなにやっている部活の活動内容が好きでも「顧問の先生が苦手」「上下関係が苦手」「仲間同士の関係が良くない」等々、ただ部活の活動内容が好きだけではやっていけない問題がありませんでした？
このような、問題が好きを仕事にしていても起きます。
そして、理想と現実のギャップに理想を壊され「今の仕事は本当に好きなんだろうか？」と考え始め最終的に幸福度が下がっていきます。
これが好きを仕事にしても幸福度が上がらない原因です。
後から仕事を好きになる「成長派」がなぜ「適合派」よりも仕事に対して幸福感が強くなる理由は是非「科学的な適職」を読んでみて下さい。
そしてあなたの仕事・これから就く仕事に対して「適合派」と同じ考えになっているのか照らし合わせてみて下さい。
最後に
今回は、好きを仕事にしてはいけない本当の理由として、好きを仕事にすると理想と現実のギャップに合い好きな仕事に対して疑問を持ち始めることが原因でした。
今仕事をしている人は中々、辞めて転職することは現実的に難しいと思います。
ですが、「科学的な適職」にはあなたが今やっている仕事は本当にあなたが思っているほど悪い職場なのか？
あなた自身に今の職場を改善する方法はないのか？
等々あなたが陥ってるバイアス(悪い考え方)を取っ払うための方法も紹介されています。
もし、今の仕事に対して疑問を持ち始めているなら一度「科学的な適職」を読むことを強くお勧めします。
今の職場の本当の価値とあなたの行動を見なおしてみて下さい。
転職をするのはそれからでも遅くないはずですよ。
科学的な適職 4021の研究データが導き出す [ 鈴木祐 ]
引用元情報
書籍名：科学的な適職
著者：鈴木祐
発行年：2019
発行所：株式会社クロスメディア・パブリッシング
発行人：小早川幸一郎
発売所：株式会社インプレス
ブックデザイン：金澤浩二
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